『川のぬし釣り』と『釣りキチ三平』の世界観にスケベをひとつまみ。
釣り上げた魚に精霊が宿って擬人化する娘魚(こざかな)の住まう女ヶ見沢村が舞台。
女ヶ見川の上流にある白露の滝には万病を治す力を持つとされるヌシがおり、何としてでも釣り上げて床に伏すおじいちゃんを救ってもらうことが建前。
合わせや寄せや引きなどしっかり釣りゲーしてる
魚が掛かってからゴルフゲームでいうところのタイミングを合わせてナイスショットを打つのが合わせで、ボタンを押し続けたり離したりしてゲージの特定の位置にウキのアイコンが留まるよう調整するのが引きと寄せ。釣りの要素をそのような形で操作に落とし込んでいる。
ほとんどタイミングだけで決まるので時間のかかる押し引きの綱引きにはならず、魚によってタイミングは固定なので目当てものでなければ合わせを意図的に外してまた竿を振ればいいからテンポもいい。
本家「ぬし釣り」と比較すると最初の渓流しかないので2時間程度でヌシ釣りまで行けてしまうボリュームだが、段階を踏んで進展させるおつかい要素が壊れたゴンドラや不在のタライ職人などの分かりやすい行き止まりとリンクし、考えるまでもなく設定される次の目標をテンポよく遂行していけるからその時間は充実している。そうこうしてるうちに気づいたらヌシまで到達していたくらい楽しめた。
魚に関しても釣って終わりでなくムチムチの擬人化した姿を味見してみたり、水槽という名の寝室では味見以外にエサやりやイタズラもできてしまうオマケ付きなので収集も意気揚々とできる。
擬人化はかなり癖のあるもので模様があったり尻尾があったり魚成分が強めだが、水槽を賑やかにしていく収集的な遊びもあり雰囲気には合っている。好みと相談してください。
難点としてはやっぱりタイミング頼りの釣り要素。
ヌシともなるとゲームが苦手なら無理ゲー感すらある。一応の救済要素としてゲージのアタリ範囲が広がる竿などはあるが、その竿も終盤でないと手に入らずほとんどヌシ用として割り切られているため、そこに至るまでの釣りは自力で何とかするしかない。
ゲーム慣れしていなければ難しいかもしれないが、擬人化の絵、タイミング、それらをクリアできそうなら釣りも味見も楽しめます。定価が¥550と安いのもいい。
- 釣れる魚は12種
- 回想は水槽で味見、エサやり、可愛がりの3種
- 釣り上げたときに3つのサイズに分類され、味見でのみ少しだけ部分差分で絵が変わる
- 回想開放は無いので、3つのサイズ含め全部自力で釣らなければならない
- ウグイ:主人公の家の近辺
- ニジマス:宿屋から西に行った川
- サクラマス:納屋の東の対岸から少し上に行ったところ
- イワナ:ゴンドラがある滝つぼ
- ザリガニ:魚屋からのエロ本収集の依頼を達成するとイカ足をもらえて宿屋下の池で釣れるようになる
- ヤマメ:ゴンドラを使った先にいる天狗の近辺
- ヌシ:ゴンドラとタライを使った先の小島にある鳥居から北に向かって竿を振る
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