
夢世界なので何してもセーフです。
少女シロは他人の夢の世界に干渉できる特殊能力を持つが、それを欲する何者かに命を狙われて手傷を負ったため、救助を求める相手として何となく主人公に白羽の矢が立ち夢に現れた。
シロは放っておくと死んでしてしまうらしいので主人公の精気で復活させようという取って付けたような設定や、発情した敵からHENTAIされてしまうお馴染みの要素の取り巻く世界からシロを救うべく夢の世界を通じて導いてあげよう。
特徴はアニメ演出など。
手間の多いRPG
ごく平凡なコマンド選択RPGなのに凝りたいのであろう要素がことごとく面倒くさい。
ダンジョンはボス前の障害物を爆破するアイテムを集めてから奥のボスを倒すことになるが、そのアイテム収集のため「コピー」コマンドを選ぶだけの戦闘を繰り返さねばならない手間を要す。アイテム拾ってフィールドで爆発演出ではいけないのか。
ボスに関しても一定以上HPを減らすと障害物爆破アイテムと同様に「コピー」できるようになり、そのボスの能力を自分のものにしてフィールドでの火をつけたり透明になるなどパズルを解く能力が使えるようになる。倒したら手に入るではいけないのか。
コピーの演出もいちいち長ったらしくスキップができないから余計イライラを誘う悪循環。
イライラを解消させてくれるひとつであるはずのHENTAIも逆にイライラを煽る。
寝室要素は大きく分けて拠点でのシロとの行為、雑魚からの拘束、ボスの負けイベントに分けられるが、回想数こそ多いがテキストすらない3クリックで発射するパターンアニメがほとんどでつまらない。雑魚の拘束はコピーの演出と同様にスキップできないこともありむしろ邪魔になっている有様。
夢世界でのみシロと繋がることができるという設定上ほかの3人の仲間とは干渉できず、ただでさえ会話が少なくキャラ描写も薄いのに何もできないではほとんど空気だし、シロから主人公のことが伝えられることもないため相手にとってコチラは空気ですらない。接触できず会話もないキャラがテンポを崩す拘束で穢されたところで魅力は見出せない。
戦闘そのものも手間ばかり。
状態異常の強すぎる効果、回復薬の所持制限、適切な手順を踏めばボスを無防備にできるなど、コマンド選択をやらせることで戦略を持たせたいと思ったのだろうが、そのどれもが余計な手間を生む演出や荒唐無稽な超展開になってしまうペラペラシナリオによってモンスターと化す。早く終わらせたいのに色んな意味でハードルは上がっていく。
雑魚戦なんてスキップないしボタン押しっぱで終わるくらいでいいと思っているので苦行でしかなかった。
まとめ: おすすめしない。
描写不足で魅力の描けていないキャラの寝室はスキップすらできず見どころはないし、後半は敵が強すぎるのでコピペダンジョンでの経験値と素材稼ぎを要求されるなど、テンポも悪けりゃバランスも悪くどんどん悪印象が強まってしまう。自分の環境でのことだけなのかもしれないが5回はフリーズして進行不能になったのも拍車をかけた。
テキストすらないパターンアニメに手間の多い戦闘や不要な演出など、凝ってはいるのだろうがそのどれもが魅力的には映らなかった。
遊ぶにしてもよっぽどこだわりでもない限り難易度は一番低いのを選ぶことを推奨します。
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